バナナといえば、昔はめったに食べられるものではなかった。貴重品であり、高級品だったのだ。それがいまでは、年間を通じて、バナナがスーパーや八百屋の店頭に並ばないことはない。まさにバナナの叩き売り状態だ。しかし、されどバナナ、である。スーパーや八百屋にある果物の味は、バナナで判断することができる。というのも、バナナは輸入品だが、毎日仕入れることができるにもかかわらず、鮮度の落ちたバナナを売っているような店は、仕入れに問題があり、そのほかの果物も鮮度に問題があると考えられるからだ。また、バナナを高い値段で売っているような店は、商品全般にわたって値段が高いとみていいだろう。
洗剤やせっけん、紙オムツなどの日用雑貨は、薬局のチェーン店で買うのがいちばん安い。ディスカウントショップなどで「おっ、安い!」とまとめ買いなどすると、あとでさらに安い値札をつけている薬局を見つけたりして、ガッカリすることになるから早まらないように。実際、薬局の値段がどの程度安いかというと、ディスカウントショップのセール価格が薬局の通常価格とみていいようだ。したがって、薬局でのセール価格はさらに安くなる。たとえば、都内を中心に展開している其ドラッグ・ストアの場合、定価870円の洗濯用洗剤が通常で550円、特売では380円で売られている。298円になることもあるというから、ディスカウントショップもとてもじゃないがかなわないことが多い。これだけの値引きが可能なのは、そもそも薬局では、日用雑貨が赤字覚悟の客寄せ商品にすぎないから。儲けは利益率5割といわれる医薬品類から得ればいい。つまり、店頭に並べた日用雑貨にひかれてきた客が、ついでに店内の薬を買ってくれれば、店としては万々歳なのである。日用雑貨は薬局のチェーン店で買えというのは、こういうカラクリがあって安いからだ。どうせなら、医薬品も激安にしてほしいのだが、なぜかこちらはそうもいかないようだ。